インタビュー 役員:石川
「初めは成り行きだった介護の仕事も、今では天職。」
ひまわりで生活介護事業の管理者をしている石川さんのお話です。
仕事を始めたきっかけ
中古車営業から介護福祉の世界へ
実はもともと中古車の営業をしており、介護とは全く違う仕事をしていました。
しかし不景気で大きな車が売れなくなり大丈夫かな?と思っていたとき、友人から「これからは介護の時代だ!」と誘われて福祉の専門学校へ入学し、27歳のときから介護の仕事を始めました。
きっかけはなりゆきでしたが、18年たった今ではこの仕事は私の天職だと感じています。
社長の誘いからひまわりがスタート
以前は介護老人保険施設で高齢者の方の介護をしていたのですが、当時同じ職場にいた現ひまわり社長から「独立して訪問介護をやりたい!」との想いを聞き、一緒に働かないかと誘われたことがきっかけでひまわりで働き始めました。
ひまわりに来てからは高齢者の方よりも児童の利用者様と関わる機会が増えたのですが、高齢者と児童は同じ福祉というくくりの中でも全く違うもので、当初の私はいわゆるど素人からのスタートでした。
しかし、そんな私でも利用者様に必要とされているのがとても嬉しくて、自分で学んだり教えてもらったりしながらここまでやってきました。
ひまわりでの仕事
障害を持った方へ活動の場を
ひまわりでは生活介護事業の管理者をしています。
障害を持った方が日中に通う活動の場を提供する仕事です。
日々の生活でやりたいことがあっても「障害があるから出来ない」とすぐにあきらめてしまうのではなく、周りの環境を工夫したり今ある資源を活用したりすることでその人が自分らしく楽しく過ごすためのお手伝いだと思っています。
思い出に残る仕事でのエピソード
自分の子供よりも長い時間を共有した、知的に障害のある小学生の利用者様がいました。
その方は喋ることができないので、「私がしていることは本当に利用者様のためになっているのか」「利用者様はどう思っているんだろう」と思っても、実際に確かめることはできずにいました。
ある日利用者様と外に出かけ、偶然街で私の家族と遭遇しました。
そのとき娘が私のところへきたのを見て、利用者様はやきもちを焼いて私にだっこをせがんだのです。
私のことを認識はしてくれているとは思ってましたが、とても驚いたし自分を好きでいてくれたことが嬉しかったことを覚えています。
ひまわりの仕事でやりがいを感じる瞬間
やりがいを特に感じるのは、利用者様の成長を感じることが出来たときやその人の将来を想像して立てた計画が実を結んだときです。
子どもは成長してできることがどんどん増えていきますが、それはひまわりの利用者様も同じです。
例えば小学校の先生であれば同じようにひとりの子どもの成長を見守るとしても卒業するまでの長くて6年間になりますが、ひまわりで利用者様が過ごす時間はもっと長いので成長していくのをより長い間見守ることができます。
小学生だった利用者様がそこから長い時間を共に過ごし、成人していくのをみるのはとても感慨深いものがあります。
仕事に対する考え
自分の責任を果たすために努力し続ける
私が思う仕事ができる人とは、自分の責任を果たすために努力し続けることが出来る人です。
利用者様の期待や仲間からの期待に答えるためには、自分の責任を果たすために努力をし続けることが大切だからです。
私は管理者という立場もあり、利用者様だけでなくスタッフに対する責任も果たせるように努力しています。
例えばひまわりは創設当初スタッフが5人しかおらず、何も言わなくても以心伝心で伝わっている感覚がありました。
しかし今は人も増えて日の浅いスタッフもいるので、全てのスタッフが働きやすいようにマニュアルを作るなど今の会社に合わせて環境づくりができるよう模索しています。
自分が仕事を始める前に聞いておきたかったアドバイス
「利用者さんはどうしたら楽しんでくれるんだろう?」と思ったら、そのヒントは自分が楽しかった思い出の中にあります。
例えば1月なら餅つき、2月ならバレンタイン、3月ならひな祭りといった季節の行事や、映画や釣りといった個人的な趣味でもいいので、いろいろな楽しい経験や体験をして引き出しをたくさん作っておいてください。
自分が楽しかったと思えた経験は、そのまま利用者様を楽しませることにも繋がります。
ぜひ、楽しかった経験を他者に伝えられるようになってください。
一緒に働くスタッフへ
自分が社長を始め、スタッフや利用者様から必要としてもらえた事が現在の自分の原動力となっています。
スタッフには同じように、やりがいを感じられる充実した生活を送ってほしいと思っています。
介護の仕事は見た目以上に大変なことをしていると思います。
それでもし上手くいかないことがあっても「私にはできないんだ」と感じてほしくはありません。
やりがいの価値観は人それぞれ違うと思いますが、「できた!」という体験は大きな達成感につながります。
私はそれをサポートしたいです。一緒に学びながら、考えながら、楽しんで成長していきましょう。